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■日陰 半日陰 好日 で分けてみる

自生する苔を観察すると、全く日光のあたらない日陰地から、全く日陰ができない日向地まで、様々な場所で苔を見つけることができます。そこで苔を「日陰性」、「半日陰性」、「好日性」と大雑把に分類します。
 例えばスナゴケは河原の砂地によく群生する苔なので好日性とします。庭の日向に植えてみます。しかしここではなかなか育ってくれません。少し日陰を作ってやると良く育ちます。
 例えばヒノキゴケは鬱蒼とした森の中に塊になって育つので、日陰性とします。庭の全く陽の当たらない場所に植えてみると丈が大きくなるばかりで密度がありません。天気が続くと赤くなってしまいます。
 
じつは園芸で使う苔の多くは半日陰でだいたい良く育ってくれます。完全な日向とか、まったっくの日陰というのは苔にとって極端な環境なのです。

日陰性に分類した苔は「ほどほどに陽の当たらない場所」が適地です。好日性の苔は「ほどほどに陽の当たる場所」が適地になります。半日陰性の苔は日向や日陰でなければ適当でも育ちそうです。

日陰性とは 

天気の良い日に日陰の照度を計ります。照度が1000ルックス以下であれば、日陰性の苔であっても良く育ってくれません。葉の緑色が濃くなり、生育密度が無くなります。最大照度10万ルクス以上のときに、日陰地で2000〜5000ルクスくらいが適当です。

半日陰性とは

最大照度が10万ルクスの時に、半日陰の場所が3000ルクス〜10000ルクスぐらいなら適当です。

好日性とは

晴れた日の直射光を照度計で計ると10万ルクス以上になります。好日性の苔にとって、このような厳しい環境であってもすぐに枯れることはありませんが、もし真夏に1時間でも日陰ができれば、コケの生育はずっと良くなります。日向ならば短時間でも日陰ができる場所にします。半日陰地であれば、最大照度が10万ルクス以上の時に、半日陰地が1〜5万ルクスぐらいの場所が明るい半日陰です。