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混植ポットLLの植付


                      サイズ120の梱包

■混生(MIX)ポットLLについて
  混植LLポットは圃場でポット栽培しているものをそのまま出荷しており、つまり苔の鉢植えのような商品です。すぐに使わないときは、そのままポットで育てながら管理することができます。ポット商品は基盤となるハイゴケに保水性があるため、庭園材から装飾素材まで扱いやすい商品です。
 
@ 商品コンセプト・・・・・・ハイゴケを基盤にして山苔やスナゴケなど定番のコケを複数(7〜10種類)混植した商品。移植後、庭の環境に適さない苔は育ちませんが、数年後に何種類かの苔が残り最後に庭の環境に適した苔が大きく繁るのを期待した商品です。

A 庭に適した苔を調べるために・・・・・・庭の環境はそれぞれ。適した苔はある程度予想はできますが、実際には植えてみなければ分かりません。そんなときはこの混植ポットを庭の数カ所に植えて観察します。適さない苔はすぐに枯れてしまいます。大きくも小さくもならない現状維持の苔であれば、その庭でその苔が定着できる可能性は十分あります。旺盛に育つようならばその庭に適した苔です。観察は最低一年がお勧め。もし、すべての苔が枯れるようならば、まず苔が育つ環境つくりが必要です。低コストで露地に適した苔を調べることができます。

B ディスプレーや装飾に・・・・・・ハイゴケが基本基盤で厚みがあるため保水性があり、ディスプレーや装飾の素材にお勧め。容器に水を入れてやれば苔も乾燥しません。

C マンホールやコンクリートを隠す・・・・・・地下の浄化槽やマンホールを苔で隠すことができます。マンホールなどに土を被せて芝などのグランドカバーを植えることもできますが、必要なときに土を取り除くのは大変です。苔は根がないので簡単に剥がせます。バークや樹皮培養土を土として使えば、汚れることなく簡単に取り除けます。

D 苔玉にもお勧め・・・・・・基盤がハイゴケですから、根土を包みやすく、小学生でも簡単に苔玉を作ることができます。ヒノキゴケやスギゴケなど大型の苔も混ざった野趣ある苔玉ができます。


■土作り 

水が溜まるような窪地や降雨が流れるような場所で苔は育ちません。水はけが良すぎるのも問題ですが、それ以上に水はけの悪い場所は適していません。また苔を植えた庭土も耕されることがないためやがて固く締まり、どんな苔も育たなくなります。このようなところの土壌は改良が必要です。  まず雑草を取り除き、必要ならば除草剤を使います。 次に十分に表土を耕します。石やガラは取り除く必要はありません。 水はけのとても悪いところであれば表土をどけて、バラスなどを敷いて水はけを良くします。土壌改良材を入れ、軽く通気性、保水性とバランスの良い土にします。改良材としては山砂、または川砂。ピートモス、バーミキュライト、パーライト、赤玉土、鹿沼土、バークなど。通常は表土10cmくらいに山砂か川砂を多めに混ぜるだけでも土は締まりにくくなり、かなりの効果があります。


■植え付け

手のひらにポットを返して苔を取り出し、これを3cmくらい間をあけて丁寧に表土に並べていきます。 
3cmあけた苔の間には赤玉土中粒を入れます。
赤玉土は鹿沼土よりも固く排水性があり、保水性もあるので乾燥を防いでくれます。
目土
鹿沼土細粒(挿芽用)40%と川砂60%を混ぜて目土にします。
基本目土(特講参照)もお勧め。
目土は薄く撒きます。目土が多過ぎると新芽が育ちにくくなります。目土が多いときは中に落ちるよう手でならしてください。
A=土壌改良した庭土
B=赤玉土中粒
C=目土


■鎮圧をかける
苔を軽く踏みつけて鎮圧します。力加減が難しいようならば板を使って踏みつけます。

鎮圧の効果について
苔は徒長すると横に広がるとともに、上に上にと伸びてフワッとボリュームが出てきます。生育良く見えるため喜ばしいところですが、急激な徒長は多くの場合、水のやり過ぎや過保護が原因の場合があります。徒長した苔は、ちょっとした乾燥や日照にさらされると変色したり、育たなくなります。
苔への適度な鎮圧は、苔の徒長を抑制する効果があり、葉や茎が小さく強く丈夫な苔に育ちます。
落ち葉掃除などで苔を踏むときの履き物は凹凸のない底のすり減った平らなサンダルで行います。乾燥ているときは苔を傷めますので軽く水やりをしてから踏みつけてください。
■ 散水 

    鎮圧作業が終わったら最後にたっぷりと水やりをします。土壌改良した土はまだ軟らかいため、たっぷりと水やりをしたあとで踏みつけを行うと鎮圧のかけ過ぎになるので注意してください。 水やりは丁寧に行います。泥はねするようだと新芽を傷めます。 普段の水やりは早朝か夕方おこないます。夏は日中に蒸れを起こリスクがあるので、水やりは涼しくなった夕方が良いでしょう

■ 管 理
  目土・・・・は表土の乾燥と強い陽射しを防ぎ、発芽を促します。施工後も必要に応じて少量の目土入れをしてください。
   散水・・・・早朝と夕方にたっぷりと与えます。蒸れを起こすので夏の水やりは夕方がお勧め。
   除草・・・・雑草の芽が小さいときにこまめに取り除いてください。作業時はゴム草履や底の平らなサンダルなどの履き物が適しています。乾燥した苔は折れやすいので、作業前には軽く水やりをします。適度な踏みつけは、コケの徒長を抑制し、発芽も促しますので作業時の踏みつけをあまり気にする必要はありません。雑草の芽が一斉に伸びたときは除草剤(プリグロックスL)を使います。コケに薬害が出ますので曇った日に通常より薄めて(150倍程度以下)使い、コケには集中的に掛からないようにします。
越冬・・・・雪や寒さには強いのですが、乾燥した寒風に弱いのがコケです。乾燥した風が吹くような地域であれば寒冷紗が効果的です。冬はベタ掛けで蒸れる心配はありません。春は最低気温が0度、日中の気温が10度を超えるようになったら早めに外してください。

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