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コツボゴケ・ポットの植替


                   日光山内のコツボゴケ 
■コツボゴケとその植え付けのポイント
  低地から山地の林の縁などで普通に見られる苔で、日陰の湿った地上や石垣に大きな群落を作ります。春から夏にかけて匍匐茎が長く伸び、黄緑色の美しいマットをつくるものの、暑い時期の蒸れや乾燥に弱く変色しやすい。秋からの生育は春に比べると少なく、夏に傷んだ茎葉の回復はあまり期待できない。冬、特に寒風にさらされると茎葉が矮小化する。
移植場所は日陰地から半日陰地で風通しの良いところ。夏に生育障害が起きやすく、特に風通しが悪く気温が上がると蒸れをおこします。陽の当たる場所では焼けを起こすので、夏の環境を考慮して植え付け場所を選んでください。


■排水性の良い土作り 
 ポットの苔には土があるので、表面土の土作りは必要ありません。しかし平坦地で水が溜まるような場所は苔が育ちません。盛り土をして水はけを良くしたり、平坦な場所では土壌改良が必要になります。

庭土や畑土単体では、土が固く締まってきます。ここに川砂や山砂を混ぜるだけでも土質はかなり改善されます。


まず充分に表土を耕します。深さは10cmくらいで十分ですが、雨上がりに水たまりが残るような場所であれば深めに耕します。

排水性、通気性をよくするために川砂・山砂・赤玉土・鹿沼土・バーミキュライトなどを加えて耕します。この土壌改良した庭土は植え替え移植時に目土としても使いますので、少し取り置きしておきます。

砂地であったり底土がガラ土で水はけが良すぎるのであればピートモスや樹皮培養土などを混ぜて保水性を良くします。

■コツボゴケ・ポットの準備

ポットで栽培したコツボゴケを用意します。9月頃にポット作り
を始めれば、春(5月頃)には匍匐茎も伸びて大きく育ち、露
地植えができます。ポット作りが春ならば、暑い夏の植え付け
はさけて9月、10月の露地植えが良いでしょう。


ポット栽培の目的

種ゴケをそのまま露地に植え付けても良いのですが、とくに自
生していた苔にとって庭の環境は案外厳しいもので、そのまま
植え替えても良く育たないことがあります。ポット栽培では丈
夫な苔を丁寧に殖やし、しっかりとしたコロニーに育ったものを、
最も適切な時期に植え替え、確実に定着させようというもの。


4月〜7月のころのコツボゴケ

黄緑色に大きく育ちます。

秋には緑が濃く、冬には矮小化します

■植え替え作業

十分に耕した庭土の植えに、ポットのコツボゴケを移植します。手のひらに苔を取り出して並べていきます。コツボゴケは匍匐茎をもつ苔なので、横に広がるように殖えていきます。このためぴったりと隙間なく植えるのではなく、苔が育つ余地を作るよう少し間を開けておいていきます。
コツボゴケは土に根を張る苔ではないので、ポットから取り出す際に土が崩れることもあります。土が下に落ちるよう移植する場所でポットから取り出すようにします。崩れ落ちた土をならし、その上に苔を置けば問題はありません。

 目土(めつち)を入れます。

まず苔と苔の間に入れる土は土壌改良した際に取り置きした土を使います。苔と苔の間の少し窪んでいるところに入れていきます。

これとは別に苔にも薄く目土を入れるのですが、このとき使う土は雑草の種などが入らないよう、市販の土を用意します。また市販の土はある程度乾燥しているため、苔への目土入れがきれいに行えます。

目土には黒土(50%)と山砂、または川砂(50%)を混ぜた土を基本にします。このほかに赤玉や鹿沼土の細粒、バーミキュライト、少量のピートモスなどを混ぜても良いですし、なければ川砂単体を薄く入れるだけでも目土の効果はあります。

良く混和した目土をコツボゴケのうえから薄く蒔き、手でならすようにして苔の中まで入り込むようにします。目土が乾燥していればこの作業は難しくありません。

目土の効果について・・・目土入れには保湿と日照調整の効果もあります。目土を被せることで表土からの露出を少なくし、乾燥や強い陽射しからの影響を小さくすることができます。また表土の湿度が安定するため、そこからの旺盛な発芽が期待できます。

コツボゴケのような匍匐性(ほふく)の苔は土に根を張らないため植えただけでは表土に浮いているような状態です。砂混じりの重たい目土は重石(おもし)代わりになり、降雨や風での移動を防ぎ苔を安定、定着させます。コツボゴケのような匍匐性の苔は目土入れを必ず行ってください。


薄く目土を入れます  直立する茎もあるため、一回の目土の量は1u当たり5〜10リットル程度と少し多め。苔の丈を見て調整してください。



■ 管理
目土・・・・施工後も必要に応じ、少量の目土入れをしてください。目土が降雨や散水で流されたり、暑さなどで葉色が悪いときに効果的です。


散水・・・・水はけの良い土であれば、水のやりすぎの心配はありません。早朝または涼しくなった夕方にたっぷりと与えます。蒸れを起こすので暑い夏、日中の水やりは控えます。


除草・・・・雑草の芽が小さいときにこまめに取り除いてください。ゴム草履のような底の平らな履き物で作業し、苔を踏み付けるのは最小限にします。(但し適度な踏みつけは苔の生育にも良いので、あまり神経質に成必要はありません)。雑草の芽が一斉に発生した場合は除草剤(プリグロックスL)を使います。コケに薬害が出ますので曇った日に通常より薄めて(150倍程度以上)使い、コケには集中的に掛からないようにします。


越冬・・・・雪や寒さには強いのですが、乾燥した寒風にはとても弱い苔で、葉や茎が矮小化しマットの厚みも無くなります。但しこれで枯れる心配はありませんので、この時期の水やりは必要なく、暖かくなるまで置いておきます。春先、霜柱などで持ち上がった苔は踏み付け鎮圧し、目土を入れてからたっぷりと水やりをします。

■ 育てやすいコツボゴケ


風通しの良い日陰の石垣上によくみら
れます。日光市清滝
日陰で湿潤を好む苔は水のやり過ぎの心配が無く、日陰であるため日照管理もほとんど必要としません。暖かくなると生育も早く、植える場所(風通しの悪い蒸れやすい場所・日の当たる場所)さえ間違えなければ育てやすい苔です。


管理のポイントは・・・

寒さに強いが暑さに弱いのがコツボゴケ。湿度を好む苔ですが、「暑さ+湿度」には弱く、ヒートアイランドで昼夜暑い都会では、日陰でも風通しが悪いと蒸れをおこす危険があります。枝張りの高い木陰や明るい日陰を選び、水はけの悪いところは土壌改良により水はけを良くします。