お客様からいただいたご質問集です
メールや電話でお答えした内容をできるだけ変更せずに表示しています。



 

 最新のお問い合わせを表示しています  2015.12.21 



>4月にヒノキ苔を頂き鉢に植付育成していましたが、
>1か月位すると全てが茶色に変色してしまいました。
>そこで貴社にメールにて問い合わせしたところ移植してからは一度茶色になるが、
>水を良く遣ると青い新芽が出てくるとのお返事がありました。
>そうして夏になると、確かに下の方から青い芽がでてきましたので、
>毎日霧吹き、じょうろでの水遣りを続けていましたが、
>11月になってからまた全体が茶色くなってしまいました。
>これは休眠なのでしょうか?
>来春には青く元気になりますのでしょうか?
>ご教授ください。
>尚用土は赤玉中粒・ピートモス・バーミュキュライト混合にしています。

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一ヶ月くらいで褐色になる原因の多くは、
室内のような空中湿度の低い場所で水やりすることで、
乾燥と湿潤な状態が繰り返される場合です。
苔は土から水分や栄養は吸収せず、
空中の水分と光合成で育ちます。
特に丈のある大型の苔は表土から高さもあるため、
湿った土から放出される湿気よりも、
空中湿度の影響のほうが大きくなります。
ヒノキゴケの場合、乾燥しやすい上部の葉先から変色するようであれば、
いくら土が湿っていても苔にとっては乾燥した状況になります。

水やりで葉を湿らせてもすぐに乾燥する。
このような繰り返しに強いのがスナゴケやスギゴケですが
ヒノキゴケにはあまり適応できず、良い環境ではありません。

冬の関東地方は乾燥するので、
恐らく11月になってからの変色もやはり空中の乾燥が原因ではないでしょうか。
また苔は気温10度以下になると生育が悪くなります。
冬になると矮小化したり、色も悪くなるばかりで、
なにもしなければ今以上に良くなることはありません。

回復のための対策

メールだけでは茶色くなったヒノキゴケの回復について判断はできませんが、
蒸れなどで完全に枯れたのでなければ、
変色しても多くの場合は回復します。
但し苔のダメージが大きい場合(全体に褐色化し緑の部分が少ないなど)
回復にも相応の時間がかかると思います。


一般的な保温、保湿、越冬対策をアップします。

@ 鉢植えの保湿対策として軽いビニールか不織布(ふわふわ等)を被せる。
A 保湿と保温大作として、小さなビニールハウスに入れる。
B 保湿対策として縁の高い鉢に土を少なくして植える。
C 保湿、保温対策として衣裳ケースに入れ蓋をする。室内では温度の上昇に注意。
D 屋外の寒風対策として庭(露地)植えの苔を寒冷紗などで覆う
E 保湿、保温対策としてテラリウムの容器 硝子容器、水槽などで育てる
F 新芽の乾燥を防ぐために、軽い目土(めつち)を入れる









   
        有限会社モス・プランはおかげさまで創業30年を迎えました。1981年創業 Foundation of Moss Plan is 1981.