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コケと炭

ミネラル*を含む炭を用土に混ぜることで葉色が良くなったという話を聞きます。根からの栄養を必要としない苔にとって、即効的な肥料は時に害を及ぼすことがありますが、微量のミネラルが徐々に溶出する炭は、成長の遅い苔植物にとって相性が良く、とても緩行的肥料のようなものかもしれません。
 苔の生産圃場では生育によいと言われる炭やHB101、竹酢液、オーキッドベースなどを定期的に散布して、その生育を一年間調べたことがあります。結果は散布したところも、散布しなかったところも旺盛に育ったため、効果は分かりませんでした。生育環境の良いところでは必要のないものかもしれません。 しかしこれは元気の良い苔の場合です。徐々に葉色が悪くなった苔には、やはり何かが不足しているのかもしれません。
 炭は人に優しい自然の素材です。あるいは炭に含まれるミネラルが苔の生育になんら効果がないのかもしれませんが、植物の根腐れ防止、保水性、脱臭、浄化、調湿効果、有害物質の吸収、分解、マイナスイオンの放出なども期待できる素材です。少なくとも害はないのですから、元気がなくなってきたら試してみてはいかがでしょうか。
 *炭に含有するミネラル類(リン、カルシウム、マグネシウム、窒素、その他 Fe,K,Zn など)

園芸での使い方

炭から徐々に溶出するミネラルがコケの生育に必要な成分と考えられます。また苔玉などに植えた観葉植物には発根促進、根腐れ予防の効果があります。
 例えば常に湿っている苔玉にとって、炭が植物の根腐れを予防し、害虫の発生を防ぎますし、苔玉の下に化粧砂として敷くことで、マイナスイオンの発生と防臭効果は室内インテリアとしても優れたアイテムになります。
 テラリウムやアクアテラリウムでは水槽水の不純物を吸収し、溶け出したミネラルが水の汚れや腐敗しにくくします。装飾用の備長炭は流木の代用としても利用できますし、なにより有害物質のない天然素材なので安心してお使いになれます。

お勧めは備長炭

市販されている炭にはいろいろな素材の炭があります。どの炭にも灰分(ミネラルが含有 リン、窒素、カルシウム、マグネシウムなど)がありますが、これとともに揮発分の量が素材によって大きく異なります。揮発分とは植物の生育を阻害する炭化水素類で、これが少ないほど植物に優しい炭となります。備長炭と杉炭、市販の燃料炭(バーベキュー用)の揮発分を比較すると、備長炭:1、杉炭4、市販の燃料炭:10となります。苔園芸では市販の燃料炭は避け、備長炭を使うようにしてください。お勧めなのは使い勝手の良いつぶ備長炭ですが、入手が難しいならば備長炭を砕けば用土にも混ぜやすくなります。
 ・・・・・つぶ備長炭は当通販で化粧砂として販売しています

オーキッドベースについて

オーキッドベースは当通販商品の苔玉素材一式に期間限定で同梱していました。これも備長炭のように真密度が大きく木炭硬度20以上。灰分は備長炭より多く、少量でも同様の効果が期待できます。炭化水素類は杉炭程度。
 オーキッドベースはアサヒビールの園芸商品です

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つぶ備長炭

備長炭を数ミリから1cm程度に砕いたもの。苔玉に混ぜやすく、マット状のコケにも撒きやすい。
また化粧砂としての装飾性もあり、ハイドロカルチャーの用土として単体でも利用できます。
当通販では化粧砂ミニ4パックのセット商品で販売しています



真密度が大きいため粉状にしても飛散しにくく、水に沈むのでアクアテラリウムにも適しています。